応用情報技術者試験とは
応用情報技術者とはIPAが試験を運営実施するIT系の国家資格です。
応用情報技術者試験の対象者は「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」とされています。 試験は選択式の午前と記述式の午後の2つの構成から成り、一般的な合格率は約20%程度となっています。
特に受験資格等はないことから誰でも受験することができます。ITスキル保有の証明としては有効かと思いますのでこれから様々な業界でIT化が進んでいくと想定される中で取得して損はない資格だと思います。次の高度試験の午前試験を一部免除できるのでその点もメリットです。
受験日までのロードマップ
ちゃんと勉強を開始し始めたのは試験日の2020年の1月からです。
当初は令和2年春期の試験を受験しようと考えていたので,大まかに以下のようなロードマップで試験対策を実施していこうと思っていました。
| 期間 | 対策内容 |
| 2020/1月 | 勉強開始・午前対策 |
| 2020/2月 | 午後対策 |
| 2020/3月 | 苦手分野の対策 |
| 2020/4月 | 直前の詰め込み |
ですが、令和2年春期の試験はコロナの影響で中止となってしまったため、当初計画よりも勉強期間を長めに確保できるようになったことから以下の流れで勉強を実施しました。
| 期間 | 対策内容 |
| 2020/1月 | 勉強開始・午前対策開始 |
| 2020/2月 | 午前対策(教本) |
| 2020/3月 | 午後対策開始(問題演習) |
| 2020/4月~8月 | 午前対策(1問1問)・午後対策(問題演習) |
| 2020/9月 | 過去問演習 |
| 2020/10月 | 直前の詰め込み |
ちなみに私のバックボーンを簡単に補足しておくとITに関する職務経験は4年半ほどあります。フロントエンド・バックエンドの開発からインフラ構築まで運用以外の業務を中心に行ってきて、最近はデータサイエンスの領域を中心に作業するといった経歴のためアドバンデージがある状態からのスタートでした。学生の頃を含めるとITに触れていた期間はもっと長いので文系初学者ではないので参考にされる方はご注意ください。
書籍やツール
私が試験に向けて利用した書籍とツールは以下の3つです。
三種の神器ではないですが応用情報では技術に関する知識の幅と深さを求められますので、「応用情報技術者 合格教本」で幅を「応用情報技術者 午後問題の重点対策 2019」で深さを補うという意識で学習を実施していきました。
また、「応用情報技術者試験ドットコム」は応用情報に関する情報を公開している無料サイトで、コンテンツとして1問1問形式で過去問を解くことができるため午前試験を確実に突破するために利用しました。
だだ、正直なところ午前試験の勉強のために「応用情報技術者合格教本」を購入しましたが、振り返ると必要なかったなと感じます。というのも「応用情報技術者試験ドットコム」の1問1答が非常に有力なツールだからです。1問1答の問題は過去の午前試験からの出題になるのですが、解説が1つ1つに丁寧に設けられているため、合格教本を買わずとも問題を問いて解説を読むという工程を繰り返すだけで合格に必要な知識が身につきます。そのため、ある程度知識がある人は合格教本を買わずに「応用情報技術者試験ドットコム」と「応用情報技術者 午後問題の重点対策 2019」だけで乗り切れた方がコスパが良い気がします。
具体的な勉強法
勉強の方法について記載します。
社会人のため基本的にはまとまった学習時間を確保することが難しいためコツコツ勉強するスタイルで学習しました。他のブログやネット記事では応用情報は1ヶ月勉強すれば受かるみたいな記事を見かけたりしますが、私の感覚としてはまとまった時間が確保できる人向けの勉強法だと思います。社会人であれば少なくとも3ヶ月くらいは勉強時間を確保した方が無難かと思います。
では、午前対策、午後対策、直前対策の3つに分けて個別に勉強方法を説明していきます。
【午前対策】通勤時間での1問1答
午前試験対策の開始時期は2020年2月から教本にてはじめました。
しかし、1ヶ月で教本を軽く読んで全体像を掴んだそれ以降の2020年3月からは教本にはほとんど触れず、通勤時間を活用して出勤と帰宅の時間で合計20問を解くという方法で勉強を繰り返しました.期間的には7ヶ月の間で約3000問を解いてましたが,最後の方は過去問と回答を覚えてしまうくらいには取り組んだかと思います。
この方法は習慣化してしまえば苦なく取り組めるので、長時間机に向かうのが苦手な人にはオススメです。
【午後対策】仕事終わりの1時間で午後対策
午後試験対策は仕事から帰宅後に「応用情報技術者 午後問題の重点対策 2019」の演習問題を1問を解くという方法で勉強していました。こちらも午前対策と同様に苦なく勉強するためには良いと思います。私自身は休日にまとまった時間を取ることができない訳ではなかったのですが、不定期に予定があったりして習慣化するのが難しいと思ったために平日にコツコツやるようにしました。
また、午後試験では11問から5問を選択して回答するため、解く問題を事前に決めて分野を絞って勉強する方がいますが、私は敢えて重点対策の演習問題の全てを解いていました。理由は大きく2つあって、試験時に難しい問題に直面した時に別の問題を解けるようにというリスクヘッジと午後試験の特徴である記述問題に対する慣れを獲得するためです。これは非常に効果があると思っていて、実際に本試験でも受験前はネットワークの分野を解く予定だったのですが、受験中に問題を見て意外と回答しづいらい問題だなと感じたために別の問題を解くことにしました。こういったイレギュラーな対応にも焦ることなく試験に臨むことができるように準備しておくのが良いと思います。
【直前対策】過去問演習
2020年9月の試験1ヶ月前からは過去問を使った演習を時間が取れる範囲で実施していました。午前と午後のどちらも実施することで問題の時間配分や試験イメージを掴むという感じです。
直近の3年分の過去問を解きましたが、午前試験は過去問と同じ問題が出題されることもあるので多く解くことにも意味があるかと思いますが、午後試験は同じ問題が出題されることはないので試験傾向を掴むという意味では1年分をしっかり解くだけでも十分かと思います。(重点対策の本で対策は実施しているため)
試験
さて、最後に実際の試験についてです。
令和2年秋期の試験形式は 2015年以降の形式からの変更はなく以下のような時間と問題数になります。
| 午前 | 午後 | |
| 試験時間 | 9:30~12:00(150分) | 13:00~15:30(150分) |
| 出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) | 記述式 |
| 出題数 解答数 | 出題数: 80問 回答数: 80問 | 出題数: 11問 解答数: 5問 |
令和2年秋期試験は午前試験が難化したとネットでは騒がれていました。しかし、個人的にはあまり難化したという感覚はなくこれまで通りの難易度だと感じました。過去試験で出題された問題と全く同じ問題も約10問くらいあり、午前対策をしっかり実施していればこれらを高速に解くことで安定して点数を確保することができると思います。また、他の問題にしっかり時間をかけて解くことができるようにもなるため過去問をたくさん解くことは重要なポイントだと言えます。
続いて午後試験ですが、私は11問中から以下の5問を選択して回答をしました。
- 情報セキュリティ(必須)
- 経営戦略
- データベース
- 組み込みシステム開発
- 情報システム開発
当初の予定では前章でも記載した通りネットワークを回答する予定だったのですが、非常に取り掛かりづらかったため組み込みシステム開発を別途切り替えて選択してます。
令和2年秋期のネットワーク問題ではVDIを導入する問題を取り扱っていたのですが、セッション管理などの仕組みに関しても試験では問われていたため確実に得点する自信がなかったことが要因です。
ちなみに私の個人的な感覚ですが、やはり実務経験がある方が午後試験を解く際に有利に働くのは往々にしてあると思います。今回のVDIのテーマも昨今のテレワーク導入の話と近しい内容で実務経験がある方の方が試験問題の全体イメージが湧きやすく解きやすかったかと言えます。また、情報システム開発における問題ではスクラム開発をテーマとして扱っており、スクラム開発を経験したことがある方であれば問われている内容が基本的なことばかりで、非常に簡単な問題でした。
選択問題の5つのうち2つを確実に得点できるようであれば合格率が格段に上がるので、何かしらでIT関連の経験がある人はまずは自分の経験と関連する分野を選択することをお勧めします。
合格判定
令和2年秋期の 合格発表日は2020年12月25日 となっております。
まだ合格発表はこれからなので解答速報をベースに採点した結果になりますが、自己採点結果は以下となっています。
- 午前試験: 90点
- 午後試験: 74点
現時点では合格ラインは超えていると思っておりますが、早く合格発表して欲しいところですね。特に午後試験は記述ということもあり、採点者がどのような基準で採点をしているのかによって多少の前後があるかと思うので…
実際の合格発表の結果はこちらで記載しています。
まとめ
今回は令和2年秋期の応用情報技術者に関する勉強法と試験傾向について記載しました。
これから勉強・受験する人の手助けに少しでもなればと思います。特に社会人でまとまった時間が取れない人や長期間でコツコツ勉強するタイプの人の参考になれば幸いです。
試験もあったため少しブログ更新の頻度が下がっていたのでこれからはデータ分析や開発関連の情報を定期的に発信して行こうと思います。



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